70回生 東京キャンバスツアー2016


  小野高校第2学年恒例の東京キャンパスツアーを8月3日、4日の日程で実施しました。今年は、例年を大きく上回る35名(男子14名・女子21名)の生徒が参加しました。
  第一日目は、新横浜駅からの慶應義塾大学・早稲田大学見学班(15名)と東京駅からの東京大学オープンキャンパス参加班(20名)と分かれ、夕方から市ヶ谷にある大日本印刷(DNP)社屋を利用させていただいて、蜻蛉会東京支部主催の交流会・激励会及び在京の大学に通うOB・OGを囲んでの懇親会(夕食会)など、和やかな中にも緊張感漂うひと時をすごしました。蜻蛉会からは、藤平支部長様はじめ4名の先輩方、OB・OGは65回生の前田さん(東京大学教育学部)はじめ7名の学生が参加していただきました。中には、懇親会だけではなく、大学案内もひきうけてくれた先輩もありました。交流会の後、都庁前駅から東京都庁庁舎ビルを通りホテルへと向かいました。
 第二日目は、2名~11名の班に分かれ各自、希望の大学見学等に向かいました。見学大学は、東京、一橋、東京外国語、東京医科歯科、東京芸術、慶應義塾、早稲田、上智です。真夏の日差しが厳しい二日間でしたが、皆精力的に活動し、複雑な地下鉄での移動もむしろ楽しんでいるような様子が伺えました。
 生徒諸君は、この経験を活かし、これからはじまる『第一志望届』作成や自己の進路実現、目標に向けて、地道に取り組んでくれるものと期待しています。
 

☆大学見学風景

進神戸駅発「のぞみ2号」、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(案内:68回生前田さん)、早稲田大学大隈重信像前にて(案内:65回生北芝君、校好上月さん)

東大オープンキャンパス公開講座「熊本地震発生のメカニズムと特徴」、正門(赤門)前にて

安田講堂前にて(案内:65回生前田さん) 、一橋大学校舎と図書館(案内:68回生石井君)

☆ 蜻蛉会東京支部主催の交流会・激励会および在京の大学に通うOB・OGを囲んでの懇談会(夕食会)

藤平蜻蛉会東京支部会長(高22回)、お世話になった大西代表幹事(高39回生)、池町さん(東大物理学博士課程)のスピーチ(高61回)

今日、大西様に準備していただいた資料

新宿・都庁の夜景(小池百合子新都知事登庁)

◇生徒感想文



☆「参加することで、様々な体験ができる。結果的にその大学に行かなかったとしても、自分の進路の幅が 広がるからぜひ行ってきたら。」という顧問の先生の言葉が、ツアーへの参加の後押しとなりました。そのため、“幅を広げること”が、今回の私なりの目的でした。
 今回ツアーに参加し、東京大学や早稲田大学、慶応大学などがより近い存在となった気がします。先輩の お話を聞いて、東京での大学生活や入学までのプロセスなどが以前より具体的にイメージできるようになっ たためだと思います。特に、「詰め込んだものをテスト後すぐに忘れてしまう」という相談に対して、「自分 もそうだったし、それで構わないと思う。忘れているようでも頭の中には残っているもので、それを何回も 使うことで強固なものになるんじゃないかな。」と教えていただいたことが印象的で、勉強になりました。東 大生の方でも同じなんだと思うと、少し親近感が湧きました。また、学部や選抜方法によっても難易度や内 容が異なると知り、今後さらに調べたいと思いました。
 親近感が湧いたこと、私にも可能な道があるかもしれないと思えたことで、“幅を広げる”という目的は達 成されたのではないかと思います。モチベーションも上がったので、他の大学についても同じように調べ、 さらに可能性を広げていきたいと思いました。

☆今回の東京キャンパスツアーはとても有意義なものでした。東京大学の見学は、日本のトップとしての威 厳、研究のレベルの高さを感じることができ、また周りの学生からも、勉強に対する熱意が感じられて、負 けられないなという気持ちになりました。慶應・早稲田といった、滅多に入れない有名私学にもお邪魔させ ていただくことができ、非常に良い経験になりました。
 特に、東京大学では、現在理学部で研究されている素粒子と重力波の二つの講義を実際に教授の方から聞 かせて頂きました。講義は僕の一番興味のある分野で、難しかったですが、とても好奇心をくすぐられまし た。夢にも思わなかったような壮大な研究がすぐ近くで行われていることを実感でき、勉強に対する意欲が 湧いてきました。
 今回のキャンパスツアーを通じて、自分の努力次第でどんなことでも実現させられるのだと感じました。 この二日間の経験を励みにして、将来に目を向けて頑張っていきたいです。

☆私は1日目を東京大学、2日目に慶応義塾大学へ行きました。東大では、教育学部の説明を受けました。 教育学部というと先生になると思っていましたが、東大は教育そのものとは何かについて学ぶということで した。教育学部のイメージがガラリと変わりました。また、有名な安田講堂や赤門を目にして、かっこいい と思いました。東大が開発した体力式アミノ酸ゼリーを食べました。おいしかったです。東大生の方に勉強 についてうかがうと、いかに解くことを繰り返して記憶にするかが大切と聞きました。
 慶応は気になっていたので楽しみにしていました。地方出身者対象大学説明会を受けました。学部の説明、 就職、一人暮らしについて知ることができました。学部は文系と理系が入っている学部があることに驚きで した。経済学部と商業学部の違いは焦点のあてかたの大きさで、根っこの方は一緒と知りました。慶応が就 職に強いのはサークルによって養われるコミュニケーション力が高いからだそうです。加入率は90%で納 得しました。豊富な数のサークルは楽しそうです。一人暮らしは自由であるぶん、責任がついてくると言い ます。風邪をひくと大変なようでした。カフェテリアで食事をとりました。1000円でボリュームがあり、 おいしかったです。福沢諭吉像や旧図書館を見て、歴史を感じました。
 どちらの大学も行って感じることが多く、大学生が輝いて見えました。年はそんなに変わらないのに自分 をしっかりもっていることは大人っぽかったです。また敷地が広く、高校より世界が広がるのだろうと思い ました。その世界に入りたいです。知らない世界は、まだまだあると感じました。様々な場所をめぐり、東 京を満喫しました。
 OB・OGの方々との交流は東京を身近にさせてくれるものでした。勉強をこの夏休みに頑張らなければい けないと思いました。いろいろな質問に答えていただきました。やはり東京は刺激があり、一人暮らしはた めになり、親のありがたさを身に感じるようです。私は今、自分のことも親にやってもらっていて、まだま だ半人前です。
 この東京オープンキャンパスに行かなければ分からないことがたくさんありました。東京へ行ってみたい という気持ちが強くなりました。行くまでは、東京に対して不安がありましたが、むしろ憧れを抱いていま す。OGの前田さんがおっしゃっていたように、まわりの人々の支えがなければ来ることはできなかったで す。このオープンキャンパスの経験を、これからの生活に生かしていきます。お世話になりました。ありが とうございました。