70回生 大学出張講義
6月16日(木)の午後、5限から7限にかけて、2年生を対象として大学出張講義が行われました。
下記の14講座の中から各自の興味や関心に応じて2講座を選択し、1講座あたり60分の講義を受講しました。14の講座に名乗りを挙げてくださった先生方
は、いずれもその方面の第一人者で、日頃の授業ではなかなかたどり着けない「そこ」に触れたり、新たな考えを示唆されたり、また当然と思っている事柄のウ
ラに潜んでいる「もの」に愕然としたりと、実に刺激的な60分を味わったようです。そして、今社会が直面している様々な問題や困難に対して、自分の力を役
立てるべく、将来の方向性を考える一助ともなって、そのためにはまず、今自分の目の前にある課題から逃げないとの決意をもった生徒も多いようです。
☆「心理学」と聞いて「え?理系なの?」ととても驚きました。
☆自分と周りとの「違い」を確立し、自分自身の価値を高めたい。
☆複数の視点から考える「複眼的思考」の大切さ。
☆普段私が見ているCMも、様々なねらいがあり、実は奥が深い。
◇生徒感想文
1. 京都大学理学部 馬場正昭 先生
環境に関する内容で、とても楽しかったです。化石燃料の使用による様々な課題や環境問題の話を聞くと、今探究で行っている太陽電池の研究のモチベーションになります。また太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの可能性の大きさも実感することができます。僕のいまの課題は発電効率の上昇です。発電効率の悪さは、太陽電池の最大の問題ともいえます。太陽電池の性能向上は、世界の常識を変えることもできると思っています。今日の講義をとおして、自分の努力が世界的な問題を解決できることを知りました。そのために、勉強をがんばろうと思います、今日は本当にありがとうございました。また研究の成果が出たら報告させていただこうと思います。
2. 関西学院大学文学部 佐藤暢哉 先生
“文学部”というと、西洋史や平安文学のイメージが強くあり、まさか心理学科が存在するとは思いもしなかったので驚きましたが、講義をとても楽しく聴かせていただきました。私自身、心理学といえば、やはり「他人の心を操ることができる術」というイメージがあったのですが、科学的な切り口でお話して下さり、「新たな学問」として非常に興味がわいてきました、また、共感覚や脳のお話など、専門的で新しいことを知ることができ新鮮でした。また、「ラットには思いやりがあるか?」という実験でも、動物にも意思や優しさが表れた行動がみられると知り、温かい気持ちになりました。科学としての“ヒト”を明らかにする学問、心理学に興味が持てた時間でした。きょうはお忙しい中、本当にありがとうございました。
3. 関西学院大学商学部 石淵順也 先生
私はもともとマーケティングに興味があったので今回の講義がとても楽しみでした。実際に講義を受けて、さらにマーケティングのおもしろさや必要性などをより深く学ぶことができて本当にためになりました。また、ネスレのインスタントコーヒーの売り方の(広告の)工夫がとても興味深かったです。マーケティングはただ物を売るためにあるのではなく、消費者の深層心理まで考えなければならないことを実感しました。またどんなに優れているものであても、ターゲット層を決めたり、競争相手をよく把握しておかなければ売れないということも知り、日本人は良い物を作る腕はあるのに、売り込みが下手であることが多いということを聞いたことがあったので、私たちの身近な物事にも関係するのではないかと思いました。マーケティングは何なのか、なぜ必要なのか、またそのおもしろさは何かなど、たくさんのことを学び知ることができて、ますますマーケティングに興味を持つことができました、本日は本当にありがとうございました、
4. 兵庫県立大学看護学部 相澤千絵 先生
今日の講義をきいて一番印象に残っていること、それは“海外に行けば、自分が日本代表である”ということです。そこの現地の人にとって自分は日本そのものであり、日本人の象徴であるという考えにものすごく納得しました、私はまだ海外に行ったことがありません。でも「こんなところに日本人」という番組を見て、海外に行くことに憧れを持っています。また、「国境なき医師団」にもすごく憧れをもっています。旅行という形で海外に行くのも良いけど、何か人の役に立つ日本人としていつか海外を訪れることが出来たらいいなと思っています。まだ将来の夢が明確でない私にとって、すごく参考になる講義でした。本当にありがとうございました。