SPP
サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト
7月13日
 今回の庭瀬先生のお話では、ダイヤモンドについての専門的なお話もしていただきましたが、そのほかにも幅広い分野の話をしてくださったのでとても興味を持って聞くことができました。
 はじめに今回の講義のことを聞いたときは、ダイヤモンドの話なんて、専門的な内容がほとんどだろうし、きっととても難しいお話なんだろうなあ、と少し身構えていました。しかし、庭瀬先生のお話には、ダイヤモンドに限らず、本当にいろいろな分野の話がはいっていて、しかも、それらは違う分野で、一見あまり関係のないような話であるにもかかわらずちゃんとつながっていて、とても驚きました。
 ダイヤモンド、というのは、僕たちの普段の生活にそんなにかかわってくるものでもないので、あまり詳しくはありませんでしたが、今回のお話を聞いてダイヤモンドについてさまざまなことがわかりとても有意義な時間をすごせたと思います。
 たとえば、ダイヤモンドは物質の中でもっとも屈折率の高い物質なのでとても輝いて見えることや、一口にダイヤモンドと言っても、色や透明度、形や大きさなどでさまざまな種類があること、ダイヤモンドは地球の深くや隕石孔でできることなど、誰もが知っているようであまり知らないことを教えていただきました。
 また、そういった先生の専門であるダイヤモンドの話のほかにも、星の話など、興味の惹かれる話をたくさんしていただきました。たとえば、恒星は核融合を利用して爆発しており、どんどんしていると最終的に鉄ができ、そして星は自らの重さに耐え切れなくなって爆発をしてしまう、という超新星大爆発の話などをしていただきました。
 今回の講義では、最後に先生からアドバイスをいただきました。それは、「運・純・根」というものです。良い運をひきよせ、無理をしすぎず、根性をもつ、という意味だそうです。僕は、これを意識して、いろいろなことに、深く首をつっこんでいき、さまざまな知識を得、有意義な高校生活を送って生きたいと思います。

7月24日
 今回のSPPは、兵庫教育大学で行われました。
 初めの質問の時には、多くの質問に対して答えていただきました。その答えの中で、「知識をつなげると記憶は落ちない。覚えた分だけ知識は増える。」という言葉がとても印象的で心に残っています。僕は、今まで学習するたびに多くの事を覚えてきました。しかし、その反対に忘れたことも多くあります。だから、この言葉を聞き、知識同士をつなげ合わせて覚え、少しでも楽をして覚えていくことが大切だと思いました。
 講義では、様々なことを新しく知ることができました。像を作るためには、レンズが必要だということは知っていましたが、虚像は、人の目がレンズの働きをしていることで見ることができているということは、初めて知りました。中学生の時、理科の授業で光によってできる像を3本の線で作図していました。でも、本当は、その点から光は、四方八方に散乱しており、そのうちのいくつかが点に集まり、像ができているということを、今までの知識に加えることができました。
 光の内容で驚いたのは、光は波のような性質を持っているということです。紫外線は、波の振幅が大きいからエネルギーが大きく、日焼けする。トータルで同じエネルギーでも、その単位時間のエネルギーの差によって日焼けをするのだと思いました。だから、伝わるということは、波のような性質を持っていることなのかと思いました。
 ここで、疑問に思ったことがあります。音は、真空中では聞こえません。それは、気体がないため振動しないからと習った記憶があります。光は、真空放電という、希薄な気体を通しておこる放電があります。真空放電と言いながらも、希薄な気体の中で起こります。だから、光は、真空中では伝わるのですか?また、気体の密度の違いによって、音や光の伝わり方には、どのような違い(伝わるスピードなど)が生まれるのですか?
 先生は、色々な経験をしている人は、様々なことを理解することができ、新しい発見をすることができるとおっしゃっていました。この言葉を聞き、僕は、新しい発見をするためには、様々なことに対して疑問を持ち、探究心を持つことも大切だと思いました。だから、今回の討議をもう一度考え直して、不思議に思ったことは、自ら進んで調べたり、先生方に聞いたりして、今までになかった知識(新しい発見)をどんどん身に着けていきたいと思います。
 また今回の討議では、様々な実験をしていただきました。初めて見る大きくて高価な実験装置にわくわくしていました。その実験で驚いたことは、ラマン分光法で、ほんの小さなものの物質が何かわかるということです。だから、この技術は様々な分野で活用されているのだと思いました。自分の知らない所で技術は本当に進歩していると実感しました。だから、もっと貪欲的に知識を取り入れていかなければいけないと思いました。

7月25日
 兵庫教育大学2日目は探求の手掛かりをたくさん教えていただきました。
 特に納得したことは体験がいかに大切であるかということでした。私たちがこれからする探求にも体験が実験に反映できる部分は多くあると思うので、どんどん今までの経験を生かしたいです。
 研究の基本でテーマ設定に一番時間がかかると言われていたのですが、自由研究でも何をテーマに決めるのかがとても悩みました。他にも、イメージ力や判断力が重要となると聞いて、私はあんまりないなぁ…と思いました。探究をやるうちに身についてくるんでしょうか。ですが、プレゼンテーション力というのは少し自信があるので、探究を一緒にやるメンバーの役に立てるよう貢献したいです。ひとつの仕事が他の仕事を呼び寄せるように、探究も発表することで聞いていた人からの意見を参考によりよくなるのだと思います。そんな風になれるように自身のベストをつくしたいです。
 また、テーマ設定の他にも、仮説をたてるのがすごく難しそうです。私の班のミニ探求は効率的な風力発電を自分たちで調べようと思っているのですが、仮説をたてるところで今つまずいています。場所や風速を決めて、風力発電機の種類までは決まったんですが、回転数がどうやれば上がるかが問題です。私の考えでは羽は強くて軽い、庭瀬先生が言っていたジュラルミンとか使ったらどうだろう?と思いました。でも軽いと回転効率は上がるけど発電量が下がってしまうのが問題で難しいし、重いと微量の風じゃ回らないし…と考えると行き詰ります。それでも班のメンバーと意見を出し合って頑張り中です。その中でも自分自身のベストを尽くせるようにしたいです。
 最後に「努力をつづけなければ目標には到達しない。」と言われていて、先生のように研究者たちは答えがあるかどうか分からない事にいつも挑み続けて、やっとの思いで結果が出るんだ!と研究者という仕事のすごさを感じました。

10月1日事後指導
 今回、初めてのSPPの発表で、私が一番興味をひかれたのは「音の打消し」です。内容が興味深いものだったし、初めて知ったこともあったのでもっと知りたいと思いました。実験方法が特殊な機材を使ったりするのは難しいですが、工夫次第でとてもおもしろそうな実験ができそうで私も調べてみたいです。
 また、プレゼンテーションの難しさも今回の発表で気づきました。パワーポイントを使って発表するのはいいけれど、どれをスクリーンに映して、どれを口頭で話すのかの取捨選択が重要になります。発表を全部聞き終わったときに一番印象に残っていたのは図や絵をたくさん使っていた班だったので、スクリーンに映すものは文字よりそれらの方が印象に残りやすいのだと思いました。次回の探究発表ではこれらをきちんと考えて作りたいです。それと同じくらい重要な発表の仕方では声がゆっくりで、いつもより遅いくらいのスピードの方が聞き取りやすく、特に知らせたい部分は強調して言うことが大切なのだと思いました。
 私たちの班は都市部での効率の高い発電方法はないかと考えてきました。しかし、メリットを見つけてもデメリットも必ずあるので、話がなかなか進みませんでした。先生が言っていたように、素材や羽の枚数などでプロペラ型もダリウス型も結果に左右されてしまうのでは確かな実験結果とは言えないなと思いました。誰から見ても同じ条件下で実験していることが大事だけれど、それはとても難しいことです。科学者の偉人たちは、自分の仮説を証明するために誰もが納得する文章と実験器具を自分自身で作ったのはものすごいことだと改めて思いました。
 今回の発表では情報と次に活かせそうなことがたくさんありました。先生が言われたように、「仮説ばかりが先行して、いざ実験が始まると予想外の結果で始めから考えなおさなければいけないということは避けないといけない。」を聞いて、実験の難しさを感じるとともにおもしろさも感じました。